健康診断について
2023.11.30 -[お知らせ]
今回は健康診断についてお話させて頂きます🐾
ワンちゃん・ネコちゃんの1年分は人間の4年分、また1歳を超えると人間の20歳に相当すると言われています。
また病気を隠す習性があることから、見た目上変化はみられなくても健康診断を実施した際に病気を偶然発見し、治療が必要となるケースも珍しくありません。
実際に当院でもこれらの検査の際に偶発的に病気を発見し、定期検査・治療を続けている子が何人もいます。
高齢のワンちゃんでは心臓病が超音波検査により、高齢のネコちゃんでは関節疾患がX線(レントゲン)検査により、さらに両方の動物種において腎疾患・肝疾患などが血液検査により偶発的に発見されるケースも珍しくありません。
・心臓病
当院で見つかるものとして多いのは僧帽弁閉鎖不全症が挙げられます。この疾患に罹患していると、これまでと比べて運動をせず寝ている時間が増える、咳や呼吸の回数が多くなったなどの症状がみられる場合があります。当院ではACVIM(アメリカ獣医内科学会)のコンセンサスステートメントに基づいた身体検査、X線・超音波検査ならびに治療を実施しております。
・関節疾患
近年ネコちゃんの関節疾患で多いとされているのは変形性関節症(OA)が挙げられます。この疾患は1歳以上の約7割、12歳以上の約9割にOAの疑いがあるといわれています。痛みのサインとして階段の昇降を躊躇する、ジャンプをする際にためらう、動きがゆっくりになるなどが挙げられます。これらの症状に対して、画像検査を実施し適切な治療を行うことによって、症状の緩和や生活の質(QOL)の上昇を期待することができます。
・腎臓病
高齢のワンちゃん・ネコちゃんともに加齢によって腎臓の障害が起こりやすくなります。症状として飲水量の増加、尿の回数の増加、食欲低下や体重減少などが多く見られます。また、腎障害に関しては若齢の子でも見られるケースがあります。飼い主様が希望される場合は外部検査によるSDMA(早期腎臓マーカー)やFGF23(猫における腎臓療法食の開始の目安となる値)などを測定することも可能です。
まだ若いと思っている子達でも、先天性(生まれながら)の疾患などの発見に繋がる場合もあり、また健康な子もその時の検査結果を知っておくことで今後の診断・検査の助けになることがあります。
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