フィラリア症予防を開始しましょう
2021.3.18 -[お知らせ]
フィラリア症とは?
犬糸状虫(以下フィラリア)という寄生虫を持った蚊に刺されることにより感染してしまう感染症で正式名称は犬糸状虫症です。
蚊が犬を吸血する際に、蚊の体内にいたフィラリアの幼虫が犬の体内へと侵入し感染が成立してしまいます。
フィラリアの幼虫は犬の血管内で成長し、やがて10㎝~30cmの長さの成虫となり心臓や肺へと寄生してしまうのです。
犬でよく知られる病気ですが、猫やフェレットにも感染する事が報告されています。
症状は?
犬の場合、10cm~30cm程のフィラリアの成虫が心臓に寄生してしまうと心臓に負担がかかります。
咳が出る、息切れ、疲れやすい、お腹が張るなどの症状がみられ、更に吐血、血尿、虚脱などの症状がでて重症化してしまった場合は死亡するリスクがかなり高くなってしまいます。
猫やフェレットの場合も犬と同様の症状がみられますが、犬に比べて診断が困難な為突然死も多く報告されています。
いつから予防する?
フィラリア症予防の期間は「蚊が出始めてから一ヶ月後から蚊がいなくなってから一ヶ月後まで」とされています。
蚊は平均気温が18度を超えると多く出現するといわれているので地域によって予防の期間は異なりますが、長野県では5月から11月が一般的です。
近年では全国的に平均気温があがっている事から、昨年は12月でも蚊を見かけたほどでした。心配な方は長めの予防又は通年予防をお勧めしております。
予防薬の種類は?
当院ではお肉や錠剤などの食べるタイプと背中に垂らすタイプを使用しており、フィラリア以外の寄生虫の予防や、わんちゃんの好みによって選ぶことが出来ます。
最後に・・・
フィラリア症は予防をすれば防げる病気の一つですが100%ではありません。
前年度に予防をしっかりと行った場合でもごく稀にフィラリア症に感染してしまうこともあります。その為、予防開始前には必ず前年度の予防がしっかりと行えていたかどうかの血液検査を行ってから予防を開始しましょう💊
検査のご予約やご相談など、分からないことがございましたらお気軽にお電話ください🐶!